スタートアップに身を置いて8ヶ月経ったのでその備忘録
この記事は Ex CyberAgent Developers Advent Calendar 2016 - Adventar の 23日目 の記事です。
まずはじめに
Ex CyberAgent Developers Advent Calendar 2016 - Adventar の 6日目 の記事を書いた、劉くんの家族に新しい命が誕生しました。
おめでとう!!幸せな家庭を築いてください
さて、久しぶりのブログということで、どういう口調で書くんだっけ、といったところから考えているst_dskです。
最後に書いたのはいつだろうと思い、とりあえず自分のブログに飛ぶと2015年10月11日とありました。実に1年と2ヶ月ほども書いていなかったようです。
次に、その間に自分の身の回りになにが起こって、今との差分はどれくらいあるのだろうと考えると、ものすごい違いがあるなあと思いましたので、それを自分への備忘録も込めて、今回は綴ってみようと思います。
CyberAgent
2015年10月11日といえば、CyberAgentに入社して半年ほど、takusutaというライブ動画配信アプリのiOSエンジニアとして仕事をしていました。takusutaでは超優秀な先輩方、同期と働けて学ぶべきことが非常に多くありました。
この頃といえば、自分のスキルは本当に微々たるもので(今もですが)、学生の頃からやっていたiOSがちょっとできるくらい、程度のものでした。 スキルの幅も狭く、後の話にも繋がっていきますが、サーバなどの知識もほとんどないぐらいだったので、iOSのスキルを磨きつつ、サーバの勉強もしたりしていました。
その年の11月、友人3人と会社を創業しました。そして、年が明け、新卒1年目が終わりに近づいていた頃、CyberAgentを退職しました。
ちょうど一年でしたが、中々経験できないことを多く経験できて、非常に濃い一年間でした。
CyberAgentに新卒で入って、一番良かったことは、同期の優秀なエンジニアたちと出会えたことです。これは、同じように退職した同期の友達も100%同じことを言っているので、確かなことのような気がします。 この1年間で、今でも月一程度で行われる温泉同好会という行事も、みなEx CyberAgent Developerとなりました。笑
いま
さて、CyberAgentでの思い出もここまでで、ここからは今やっていることについて書きたいと思います。
11月に創業した会社で、「お金の貸し借りをメモするアプリCashD」を開発しています。
4月から本格的に開発を始めました。この頃、エンジニアは自分だけだったので、サーバからiOSまで一人で開発していました。
一応、Developerのアドベントカレンダーなので、技術的なことも書いておくと、Rails、Nginx、MySQLというあるあるな構成でAWS上にDockerコンテナをECSに乗せて構築していました。上述した通り、サーバ、インフラに関する知識はほとんどなく、AWSも触ったことがない状態で始まったので、ほとんどみようみまねで構築していきました。
Railsにしたのは、シュッと作るには手っ取り早かったのと、周りの友達で優秀なRailsエンジニアが多かったので、困ったらすぐに聞けるだろうぐらいの気持ちで選びました。案の定、困ったらSlackに投げると1分で解決したことが多々あり、本当に恵まれている状況で進めることができたのが非常に大きかったです。
iOSに関しては、学生の頃から開発していて慣れていたので、比較的楽に開発できました。
一介のエンジニアとしては、もっと堅牢で、しっかりした環境を構築して開発したかったという気持ちがありましたが、事業を前に進めなけばならない、という観点から目を瞑るところが多々ありました。ここらへんは、リソースが少ないスタートアップという環境での判断、あるいはジレンマなのかなと感じていました。
大きな会社での1エンジニアと、小さな会社でのエンジニアでは、考えることが大きく変わりました。 大きな会社では、自分の技術力を高めつつ、プロダクトの品質に貢献することが最優先であることが多いと思いますが、 小さな会社、特にスタートアップの場合は、そもそもリソースが足りていないので、やるべきことが大幅に増え、それらを学びつつ、速くアウトプットして前に進めることが最優先になります。
(といいつつ、この8ヶ月ほどで失敗したな〜と思うことがいろいろあったので、まだまだだなあと思う次第です。)
また、プロダクトを作る上で、なにか一つ得意な分野があると、スタートアップをするときには助かるなあと思っていました。 自分の場合は、iOSでした。 iOSの開発に関しては、CyberAgentに在籍していた時に伸ばせていたので、助かりました。 (RxSwiftも辞める前に勉強しておいてよかったと思いました。笑)
おかげさまで、2ヶ月後にリリースできました。
その後、現在に至るまで、仲間が二人増え(二人ともエンジニア!)、新しい機能の追加やAndroidアプリのリリース、そしてリリース間近のある重要な機能の実装と、かなり大きく環境が変わってきました。
技術も徐々に変わっていき、今はAPIサーバとしてRailsとGin(Go)の二構成、AWS上にdevelopment, staging、production環境をterraformを使って構築、CIでテストとDockerコンテナのpushとデプロイ、フロントエンド(web)の導入、iOS(swift)、Android(kotlin)両端末の開発といった感じになりました。
周りのいつも手伝ってくれる、優秀なエンジニアたちの賜物です。
これから
さて、先ほどチラっと触れましたが、もうすぐある重要な機能がリリースされます。
(本当は、今日Appleからの審査が降りて、リリースする予定だった。。。泣)
詳細は、リリースしてからまたお伝えしようと思いますが、ただのメモするアプリから大きく飛躍するものだと思っているので、ご期待くださいませ。
興味が沸いたら一度使ってみてください。 ダウンロードはコチラから!
ここ数年、毎年かならず来年は勝負の年だ。と思っていて、今年ももれなくそういう状況なので、引き続き来年も頑張っていきたいと思います。